２００８年４月１日(日曜日)

↑これが噂の最後の晩餐＾＾；。

　

・外野席は足の踏み場もない位の超満員。
まぁ、阪神戦だったので予想はしてたんですが、地元開幕戦の外野席はライト・センターともに超満員(トータルは２２，７９０人との事)。立ち見どころか足の踏み場すら困る状態で、ゆっくりと試合を見られる場所を確保するのも一苦労でした(´Д｀)。
やっぱり、これだけ人が多いと盛り上がりも違いますな(´ー｀)。

←今日はセンター側から。

・先発は健さんvsアッチソン。
球場入りした時の状態は、３−１でリードされた３回表(移動中に聞いた情報だと、金本にいきなり３ラン打たれたそーで)だったものの、今日の先発はカープは予想通り建さんこと高橋建で、阪神は新外国人のアッチソン。

そして、これが今日のスターティングオーダー。
カープ：天谷(8)、石原(2)、アレックス(9)、栗原(3)、前田(7)、シーボル(5)、梵(6)、東出(4)、高橋(1)。
阪神：赤星(8)、平野(4)、新井(3)、金本(7)、今岡(5)、鳥谷(6)、フォード(9)、矢野(2)、アッチソン(1)。

カープのオーダーは赤松が離脱でどーするかと思えば、久々の二番石原ですかい(´Д｀)。
まだ開幕して間もないってのに、いきなりマーティーの迷走癖が出てるみたいっすね。このオーダーは育成にも勝ちに行くにも中途半端で得る物が少なくて失敗したってのは、忘却の彼方ですか？
阪神の注目は、やっぱり赤星＆平野の１、２番コンビっすかね。

←絶賛売り出し中のリードオフマン、天谷。

・新井のブーイングは笑ったけど、それ以上に無様な広島バッテリーに失笑。
んで、やっぱり今日は新井に野次の１つも飛ばしてやりたくて球場へ行った訳デスが、見たのは第３打席からでも、予想以上のブーイングの強さに笑ってしまいました。
新井が打席に立った時、また守備機会時、老若男女問わずに一斉にブーイングしていた辺り、やっぱりファンに与えた失望と怒りの大きさは大きかったという事で。

…ただ、内容的には５打数で２安打２四球１三振と惨敗(´Д｀)。個人的には新井への恨みより、味方バッテリーの無様さに失笑ものというのが本音です。
これじゃ、新井に｢ざまーみろ｣と言ってやりたい観客も機会が無くて冷めてきてしまうってもんですが、正直な話、建さんは新井を意識しすぎでした。内角を抉ってやる気概はいいけど、露骨過ぎて全然手を出されなかったし。新井自身は至って冷静にバッターボックスに入っていたのに、カープバッテリーの方が見苦しいまでに必死になっていて勝手に自爆してるというか。
勿論、心情的には分からないでもないですが、ただ恨みを晴らすのは抑えてナンボ。三振が取れなくても５打数無安打が理想な訳で、ムキになって同じコースに投げ込み続けて打たれたり四球を与えるのはちょっと方向性としては間違ってる様な気もしないでもないです。

つーか、所詮新井は絶頂期の松中の様なレベルの選手じゃないんだし、単に敵チームの１選手として冷静に分析した場合は抑えられると思うんですが。
あそこまで余裕を持って打席に立たれてるってのは、完全に読まれてる証拠ですぜ。

・ただ、建さんは余計にアツくならなければ勝てたのに…。
今日は途中入場だったので、１〜２回は生で見られなかったワケですが、５回を投げ切れずに５失点ＫＯされた建さんは、正直そんなに悪かったのかなとはあまり思えませんでした。
投手の球筋が良く見えるセンター側で見ていたんデスが、３回と４回は変化球の切れも、内角ギリギリでストライクを決める制球力も悪くは無かった印象ですし。

…つーか、１回と５回で崩れたのは全て新井に打たれるか四球を出した後だし、また先述の通り、新井に対して随分とムキになって投げてる感じもあったので、裏切り者だからと無用にアツくならずに冷静に投げていれば勝てたんじゃないかなーと思うと、ちょっと残念っすね。
ぶっちゃけ、先日の長谷川に続いて継投のタイミングを間違えた監督の責任も半分はあると思うので、次回登板に期待してます。

　
↑ちょっとアツくなりすぎたかも＾＾；。

・圧巻だった梅津と、荒削りな魅力の岸本。
さて、建さんがＫＯされた後は梅津、岸本、林、横山と続いた継投ですが、こちらは完封リレーでなかなかの安定度。
特に、鳥谷にタイムリーを打たれて無死１、２塁で出てきた梅津は、フォードには四球を与えて無死満塁とピンチを広げて大量失点の予感を感じさせたものの、その後に矢野、アッチソンを連続三振、更に赤星をセカンドゴロに抑えて追加点を許さずと、圧巻のピッチングを見せました。
つーか、相変らず球速自体は緩めだったものの、サイドから手元で変化する特殊な球筋は捉えにくいのか、阪神打線も大分打ちあぐねていたみたいっすね。
…もしかしたら、去年のフェルもですが、阪神打線は変則投手に弱いのかな？

あとは、３番手に出てきて場内がどよめいた岸本ですが、荒削りな魅力は相変らず。
やっぱり制球は悪くてボール先行は当たり前って感じなんデスが、最初は１３０km程度の荒れ球しか放ってなくて｢調子が悪いのかな？｣と思えば、いきなり１４８kmの直球が外角低めにとんでもないキレでミットに突き刺さったりと、まぁこれはこれで相手打者も次に飛んで来る球が読めないだろうし、アリなのかもしんないですね(´Д｀)。

　←変則型クローザーとして頑張れ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
・アッチソンは崩せたと思うんデスけどね…。
対する阪神先発のアッチソンは、振り下ろすフォームからの落差ある直球の威力はなかなか…といった印象ではあるんですが、同時に制球力はボールが先行していた所を見ると、あまり良さそうにないっすね。
そんな訳で、じっくりと粘れば相手の自滅を誘えて打ち崩せたのかもしれませんが、そこは相変らず初物相手には手も足も出ないカープ打線、要所で打ち急いで好機を逃がし、来日初勝利を献上しちまいました(´Д｀)。つーか、１回裏と２回裏は割といい攻撃をしていたみたいなのに、１点止まりだったのが痛かったっすね。２回裏なんて無死２、３塁から無得点だし。

・前田とアレックスは流石は一流、といった所か。
さて、カープの打者の話題を出せば、相変わらず前田とアレックスの好調さが光ってました。
どちらもオープン戦では不振で、機動力重視の方針からもこのまま取り残されてしまうのかと思っていれば、いざシーズンが始まれば好調なスタートダッシュを切っている辺り、やっぱりこれが一流選手ってもんですね(シーボルも今日は打てなかったけど、打率では好調を維持しているし)。
今日も前田は反撃のタイムリーを含めて２安打、アレックスも５回裏にライトスタンドが一気に盛り上がりを取り戻したホームランを放つなど、欲しい所でいい仕事をしていました(´ー｀)。

　　　
↑前田様は流石の貫禄。

　←そろそろオチョア先生と呼ぶべきか。

あとは、１回裏の要所では打てなかったものの、栗原にも待望の第１号が出たし、ホームランばかりで打線が繋がっていないのはアレですが、しばらくは４番の栗原に加えて前田、アレックス、シーボルが軸になるでしょうね。オチョアは外野守備でも貫禄のファインプレーを見せてましたし、目下の所は彼が救世主と言えるんじゃないかと＾＾。

・認めたくは無いけど、３番新井は恐ろしく手強い。
心情的にはムカつくので認めたくは無いんですが、しかし現実としてみれば３番新井ってのは恐ろしく手強いです。４番に固定されていたカープ時代と比べ、無用なプレッシャーから開放されて随分と活き活きしてる印象で、随分と楽しんで野球をやってる印象を受けました。特に、今は金本も絶好調なので相乗効果で手がつけられないっすね(；´Д｀)。
これは、４番は金本で固定という前提条件がある故の偶然なんでしょうが、５番じゃなくて３番、ポジションもサードからファーストで使ってる事を考えても、まだ入団したばかりなのに、岡田監督の新井の使い方は、カープ首脳陣と比べても話にならない程上手いと言わざるを得ないです(´Д｀)。
叩かれるの覚悟で本音を言えば、正直、阪神に行って良かったんじゃないかって思ってしまった位だし。

…ただまぁ、責任感が妙に高くて繋ぎの意識にとらわれがちな新井は４番で使わない方が能力を引き出せそうというのは、カープファンの人でも今更何をって話なんデスけどね(´Д｀)。
ともあれ、重ね重ねムカつくものの、これが現実です。今後は過小評価も過大評価も無しでしっかりと対策を練って欲しい所。恨み以前にまずはしっかりと抑える方法を考えてくだち。
おそらく…というか、長打よりもヒットを狙っていた新井の頭の中はどう見ても、｢金本兄貴に繋げ｣です。

↑本来の自分をいきなり引き出してやがる…。

・あと、平野も厄介だなぁ…。
それと、個人的に阪神野手で注目していた２番セカンドの平野ですが、打撃はそこまで目を見張る物はなくても、守備では非常に好反応＆動きを見せたファインプレーで、こちらの反撃の流れを断ってました。
正直、今年の阪神は守備力の低下が弱点と思ってたけど、こいつはちょっと厄介かも。
…ただ、これで阪神に東出を取られる心配も無くなった様な気もしないでもないですが(´Д｀)。

・捕手のリードは…もうどーでもいーや。
んで、おいらの観戦レポートではほぼ必ず出すリードの話題ですが…まぁ、ぶっちゃけどーでもいい気分になってきました(´Д｀)。もう語るに及ばずというか、相変らず同じコースに同じ様な球を延々と投げ続けさせる、駆け引きもへったくれもないWiiスポ状態で、一体どんな感想を言えと(´Д｀)。
特に新井に対しては、外角にしか投げないか内角にしか投げないかの両極端で、しかも第４打席なんて外角の直球の後で残りの４球は全て外角へスライダーを投げさせ、とうとう６球目に思いっきり踏み込まれてヒットと、多分新井は心の中で｢相変らずだなぁ｣とでも呆れてたんじゃないでしょーか。
…まぁ、これが石原のお頭の悪さなのか、ベンチの指示なのかは知りませんが、どうやら植田コーチの効果は今の所は出ていないみたいっすね(´Д｀)。

・チーム状態が悪ければ、基本も忘れる…か。
オープン戦の調子のいい時は、当たり前の事がきちんと当たり前にやれていて期待感があったんデスが、連敗中でチーム状態が悪くなれば、それもすっかりと忘れてしまった様で。

特に、ランナーを出した後で牽制球を殆ど投げてないのは一体どういう了見なのかと。建さんとか、新井を出した後で嫌がらせで牽制球を投げたりはしていても、赤星を内野安打で出した後で次の平野を打ち取るまで１球も投げなかったのは怠慢と言うか、ベテランと呼ばれる選手のプレーとも思えないなーと。
２アウトだから打者に集中しろという作戦かもしれませんが、相手は阪神のスピードスター赤星。点差を考えても、早いカウントから盗塁して平野のヒットで返すような事は当たり前みたいにやってくると思うし、カープとしては絶対にそれを防いで追加点をやったらダメという局面にしては、やってる事がえらく雑です。

・阪神応援団のマナーの悪さは辟易。
まぁ、新井に集中ブーイングを飛ばしていた今日は人の事を言えた義理でもないんでしょうが＾＾；、阪神応援団のマナーの悪さには辟易っす。
アウトコールが廃止になったってのに平気でするし(ゲーム後半からはやらなくなったけど)、相変らず蛍の光を大合唱するし、ジェット風船を飛ばすのは７回のみという張り紙があるのに平気で飛ばすしで(あと一球コールについては、阪神の伝統スタイルなので文句は言いませんが)、彼らは相変らずビジターでも我が物顔っすね(´Д｀)。
アレで逆に喧嘩が起こらない方が不思議と言うか、何と言うか…。

・７回表のビジター応援歌はやっぱり継続の模様。
去年の交流戦や最終戦、またオープン戦でも鳴っていた、７回表の相手チームの応援歌演奏ですが、今期初公式戦の今日も六甲おろしが鳴ってました。
正直、市民球場で六甲おろしなんて聞きたいとも思いませんが、まぁこの演出はいいんじゃないかと。
これで、ヤクルト戦では市民球場でもみんなで｢くったばれよみうり〜、くったばーれよみうーり♪｣と合唱するんでしょーか(´ー｀)。

　　
↑今日のジェット風船は満員だけに壮観でした。

・久保田と藤川はつけ入る隙はありそうなんだけどなぁ…。
さて、８回からは文字通り虎の子のＪＦＫのうち、久保田と藤川が登場。
しかし、久保田は栗原にホームランを含む２安打１失点、藤川は無安打で抑えたものの、制球は定まっていたとは言い難く(フォークがすっぽ抜けて暴投になりかけてたし＾＾；)、つけ入る隙はありそうだったんデスけど、結局は崩せずに試合終了(´Д｀)。以前だったら、｢ああ、もうダメだ｣だったんですが、今夜は｢もしかしたら…｣が感じられただけに残念無念。
あと、今日の藤川はスローカーブみたいな緩めの変化球も使ってきていたので、今後は直球でひたすら押すんじゃなくて、変化球とのコンビネーションで緩急を重視するスタイルにモデルチェンジ予定なんですかね？

　←スキを突いて矢野にケツバットの図(嘘＾＾；)。
↑緒方も代打で出てきて沸かせましたが…。

・結局、恨みつらみすらも霞んでしまいそうなお寒いゲームでした。
まぁ、機動力野球復活のキーマンとなるハズだった赤松が抜けてしまえば所詮はこんなものかというか、開幕４戦目で、既にオープン戦で見せた新生カープの姿は影も形も残って無いっすね。あのダブルスチールも、見事なエンドランも、粘りのあるバッティングも全ては儚い幻でしたか(´Д｀)。
前田や助っ人野手コンビが好調という好材料はあっても、本当に迷走を極めた去年の延長線そのままです。これじゃ黒田や新井が残っていてもどうにもならなかったというか、そんな恨みつらみすらも霞んでしまいそうな、お寒いゲーム内容でした。精々、大量失点でゲームが壊れなくて良かったって所で。

つーか、梵を７番に置いてどうするつもりなんですかね。今まで１、２、３、６番と使われてきたけど、最終的なポジションでは７番構想は無いだろうに。第一、オープン戦からあんなにコロコロと打順を変えられていたら、ただでさえキャンプ時から自分はどんなバッターになるべきかって迷いが出ている梵は、尚更集中出来ないんじゃないかと。
実際、今のたらい回し的な使われ方を見ていると、まるで使い所に困る厄介者と主張してる様なもんです。これがシーズン後半で一向に調子が上がらないならともかく、こんなのは勝つ為の非情の采配なんかじゃなくて、単なる指揮官の右往左往。大体、梵の３番構想は何処へいったのやら。
打線が噛みあわなくて悩むのは勝手ですが、それにしてもシーズン初めの指揮官が取る対処としては最悪の部類です。現時点では守備の面を考えても遊撃手のレギュラーは梵なんだから、もっと腰を据えて使えないもんですかね。これじゃ１年目に辛抱して使い続けた意味すら台無しになりそうだし。

あと、オープン戦では粘りの打席が増えていきなり成果が見え始めていた内田コーチの指導も、開幕後はすっかりと影を潜めてしまっていて、ホームランでしか点が取れないチームになってしまってるみたいデスが、今のカープ打線には、開幕直後は低迷する様な呪いでもかかってるんですかね…？

…ともあれ、戦力不足ってのは勿論あるとしても、勝てないのは一貫性の無い監督の迷采配に振り回されて、選手が力を出し切れないからじゃないかと思えてならないんデスがね。ハートが足りないとか熱弁を振るってるけど、実際は自分が選手のモチベーションを下げてるだけじゃないのか…と。
マーティーは人の事をとやかく言う前に、自分の事を冷静に見つめなおして原点に帰って欲しいものですがね。１年目の貴方は、目先の一勝に囚われずにきちんと将来を見据えてやっていたハズですが。

…それと最後に、これで地元開幕戦何連敗でしたっけ(´Д｀)？？

↑りざると。正直、突貫したのを後悔する様な酷い試合ですた(´Д｀)。

という事で、次は４／６の予定です。

■おまけ：今日のスライリー

　　ホントに、どうしたものやらね…。