新球場観戦レポート(8/9 対阪神戦)

2009年8月9日(日曜日)

…って事で、今期2度目の阪神戦の観戦に行ってきました。
天気は悪いわ、観戦4連敗中だわでテンションもかなり低かったんデスが、勝ち負けを超えてなかなか面白い試合だったんじゃないかと(´ー`)。

・久々に球場が二色に割れた今日のスタジアム。
今回のカードはビジターの客入りが最も多い阪神戦って事で、久々に…というか、新球場が二色に割れてる光景を目にしました。それでも、阪神ファンの方が多かった一時期と比べると6:4〜7:3程度で赤い方が多かったもの、今じゃレフトの外野指定席を埋めてるビジターチームは阪神位っすね。

あと、球場までの道中でも結構阪神ユニとカープユニを着た人達が並んで仲良く歩いてる姿を見たけど、未だに広島の阪神ファンも根強いって事でしょーか。
…ただ、「はじめまして、新井です」の刺繍が入った新井ユニはトラブル防止の為に広島の本拠地では自重して頂きたいかも(´Д`)。











・試合前に壁画とプレートを探してみた。
今日は試合前にチェックしておきたいものが2つありました。
1つは、公式に告知されていた巨大壁画。この土曜と日曜は地元の学生が描いた巨大壁画を展示中という事だけど、雨天にもかかわらずしっかりと展示されてました。3塁側ブルペン前ながら、プロムナードの入り口付近からしっかりと見えていたので、確かにインパクトはなかなか。この作品は期間限定だけど、来年は公式でああいう鯉の壁画を張っておけば、結構インパクトにはなるんじゃないかなーと思いましたが。
ちなみに、その裏からは阪神の投手が調整中だったみたいで、常に掛け声が飛んできてました。
階段の途中からちらりと中が覗けるので、密かなお奨めスポットかも。



んでもう1つは、先週はチェックし忘れていた背番号111、ミッキー君のプレート
事前情報だと1塁側にあるという事で、コンコースを回っていたら中空の方へカメラを向けている人達を見つけられたのであっさりと発見。
でも、こちらは思ったより小さかったので予備知識なしだと見つけにくいかも。人気低迷時のカープを救った功労者なんだから、等身大サイズ位のを作っても良かったと思うんデスけどね。何なら樽募金で資金を集めても良かったし。


                                    ↑クリックすると、大きい画像が出ます。

・先発はルイスvs下柳。
今日の先発はカープは大黒柱のルイスvs現在5連敗中のベテラン左腕、シモやんこと下柳。
久々にこちらが有利のカードとは言えるかも。

そして、これが今日のスターティングオーダー。
カープ:東出(4)、赤松(8)、天谷(9)、栗原(3)、マクレーン(5)、フィリップス(7)、小窪(6)、石原(2)、ルイス(1)。
阪神:平野(8)、大和(4)、鳥谷(6)、金本(7)、新井(5)、ブラゼル(3)、葛城(9)、矢野(2)、下柳(1)。




カープは下柳先発を予想してか、フィリップスがスタメン復帰。ショートも琢朗じゃなくて小窪と、右で固めてきた形っすね。
阪神は赤星が離脱中って事で平野がセンターで、捕手はもちろんベテランの矢野。あといつの間にか鳥谷が3番に復帰してるみたいデスが、これが今日の1つのポイントになってました。








…まぁでも、阪神は赤星離脱でちょっと苦しそうっすね。赤松を手放したのが地味に響いてるみたいで、そこはザマぁと言いたいけど、考えたら.230しか打ってない裏切り者の居座ってるサードも他に居ないんデスよね(´Д`)。今後どーすんだ阪神は。

閑話休題。

←勿論今日もいます^^;。

■おまけ1:今日の試合前のスライリー。





・ルイスは流石な反面、決め球がや甘く入ってた印象が。
さて、この人がしっかりしなきゃ4位すら難しいって事で、気になる今日のルイスの出来ですが、直球の重さや安定感は流石の一言。いきなりポンポンっとストライク先行させて今日も大丈夫かな、とは思ったものの、しかし追い込んだ後で延々と粘られる姿が目立っていたというか、決め球に苦しんでいた印象が。
別にルイスに決め球が無い訳じゃないけど、今後は中4日でフル回転って話もある中でストライク先行の省エネピッチングに拘りすぎて、トドメのコースが甘くなりがちだったんでしょーかね?あと、微妙にボールとストライクがはっきりしていたってのもあるのかもしれないけど。



それでも、結局は6回を投げきって5安打1死四球で1失点(自責点はゼロ?)としっかりと役割を果たしてくれたので、いつもありがとうございますと言うしかないですがね(´ー`)。

・下柳は制球難に苦しんでた。
一方、阪神先発の下柳は制球に苦しみまくっていた印象が。四球こそ2つだけど、ボール先行でカウントを悪くした所で甘く入ったストライクを打たれてと、典型的な悪循環状態。
それでも、広島の上位打線の貧打に助けられながら無失点で切り抜け、立ち上がりは投手戦っぽくなってはいたものの、しかし4回裏にフィリップスに3ラン、6回裏にマクレーン、フィリップスと連打を浴びて遂にKO。特定の相手にしかやられてないので、そんなに悪くなかったって評価もあるみたいだけど、全体的に制球がバラバラだったし、相手が広島打線以外なら序盤で炎上してたんじゃないかと(´Д`)。負けが込んでる分、精神的に余裕が無さ過ぎるんですかね?ベテランらしさは感じませんでした。

…しかし、下柳を生で見る機会が無かったのもあるけど、あの年で大きく足を上げるモーションをやってるってのも何か凄いっすね(´Д`)。あの投げ方はスタミナの消耗も早いんじゃ…。



・今日は両軍にキーマンがいた。
今日の試合の内容が面白かった要因として、両軍にそれぞれ明らかなキーマンがいました。阪神は3番に復帰した鳥谷で、カープは同じくスタメンに復帰した伊達男、フィリップス。
ルイスと下柳の投げ合いで立ち上がりは全体的に貧打戦だったのに対して、どちらも第1打席で鋭い打球のツーベースを放って予感はさせてたんデスが、結局どちらも猛打賞で鳥谷2打点、フィリップス3打点と大活躍。フィリップスの第2打席はマクレーンに続いての連続アーチかと思った位のギリギリのフェンス直撃打だったし、4打数で3打席が長打と、今日だけならまるで主砲みたいでした。

←要所で大活躍のフィリップス。

結果論とかじゃなくて、それぞれのチームの他の選手と比べて、この2人は打った打球や打席に立った時の雰囲気から、明らかに勢いの違いってのが感じられていたので、そういう意味だと今日の試合のそれぞれの主役だったと言えたかも。鳥谷もオープン戦以来の、何処に投げても打たれそうな雰囲気だったし、フィリップスまで回せ、鳥谷に回すなってポイントがはっきりしていて、その辺の攻防が面白かったかなと。

■おまけ2:今日の裏切り者の第一打席。


←石原に手玉に取られる様じゃ話にならんよ。

・守備・走塁面では草野球だった6回表。
さて、ここ最近の広島はしょーもないエラーが目立って失点に絡んでたりするんデスが、今日も今日とて6回表は何とも酷い場面を見せられました(´Д`)。
6回表に平野が三遊間の嫌な所に転がしてセーフティーバントを決めると(記録はショートの内野安打)、大和、鳥谷を何とか討ち取って2死になった後で金本に四球を与えてしまい、続いて今日はまだ無安打だった新井に高く浮いた球をレフト前へ運ばれてしまいました。

んで、ここで今日は好調なフィリップスに好返球で止めて欲しかったにも関わらず、まさか捕球処理のモタつきを見せ、これでタイムリー確定かと頭を抱えてしまった所、走者の平野が3塁を回った所でずっこけて、俊速走者のまさかの自爆で生還はなし。

何とも酷い展開だけど、これぞまさしく天の助け。つまり、神はカープの勝利を望んでおると思ったのも束の間、今度はブラゼルの打ち損じた初球ファーストゴロを栗原が弾いて、それをフォローした東出の送球をまたしても取れずに、まさかのタイムリーエラー。何ともBクラス同士の対決に相応しいというか、殆ど草野球でしたな(;´Д`)。
この回の投手と打者の対決はなかなか見応えあったんデスけどね。平野をノーアウトで出した後、先ほどの打席で2本目のツーベースを放った(しかも、第1打席よりだんだん飛距離が伸びてるし^^;)鳥谷の打席で得点圏にランナーを置きたくない&鳥谷に回して流れを取り戻せのルイスvs大和とか。

■おまけ3:今日のCCダンスとスライリー。






・これぞ5番打者!だったマクレーン。
ともあれ、取られなくてもいい1点を返された後で、何だか最近の恒例になりつつある、後半に追いつかれて最後は逆転負けって嫌な予感が漂い始めた直後の6回裏、今度は先頭のマクレーンがこれまた特大のアーチを放って再び3点差に。
正直、今日はこれが大きかったっすね。その後、フィリップスが続いてツーベースを放って下柳をKOすると、替わった渡辺から小窪が進塁打でランナーを進め、石原がきっちりと犠牲フライを打ち上げて4点差と、完全にゲームの主導権を握ったので。
更にマクレーンは続いて鳥谷のタイムリーで2点差と追い上げられた直後の7回裏には、今度は江草から再び3点差とするタイムリーを放つなど、3四球を選んだ栗原がマトモに勝負してもらえなかった分をきっちりとフォローしてました。

正に恐怖の5番打者って奴っすね(´ー`)。このままマクレーン&フィリップスの調子が上がれば、そうそう栗原の打席で逃げられないだけに、このまま上り調子でお願いしたものデスが。

←やっぱり破壊力は凄い。

・7回表の継投は先週よりはマシだったけど…。
結局、先発のルイスは球数の多さが響いたのか、6回裏に代打を告げられて7回からは2番手として青木勇が登場。
ちょっと心許ないかなーと思ったら、どうやらワンポイントだったみたいで矢野を討ち取った所で3番手の青木高にスイッチ。ここで代打の代打の浅井へデッドボールを与えて、平野を何とか討ち取って2死1塁とした所で、4番手のシュルツに交代。
しかし、シュルツは大和の代打で出てきた高橋光にヒットを打たれ、続いて今日のキーマン、鳥谷に2点タイムリーを放たれとリリーフ失敗気味。



↑W青木もカープ名物になるにはまだ至らず^^;。
←ちとピリっとしなかった今日のシュルツ。お疲れ?

まぁ、6回でピンチを招きながら何とか踏ん張ったルイスを下手に引っ張らず、また青木勇をワンポイントと割り切った采配は先週よりはマトモにも見えるものの、ただペローン→シュルツの扱いはちと余計でしたかね。この時点で4点差だったので、出来れば青木勇、ペローンでこの回を乗り切り、8回横山で9回シュルツと永川を出さない継投がベストっぽかったものの、ただルイス相手に打ち込んでいた今日の鳥谷は青木コンビで討ち取るのは難しかったろうし、結局はシュルツじゃなければ無理って判断は決して間違いじゃなかったと思うけど(それでも打たれたし)、ただそれなら7回表の最初からシュルツじゃダメだったのかなーと。
横山が何処か傷めたのか、投げられなくは無いけど出来れば使いたくないという事情があった中で難しい判断だったんだろうけど、休みを控えた日曜日のゲームで2回投げられるシュルツのスタミナを考えると、ちょっとバタバタし過ぎましたかね(´Д`)。結局8回も続投だったんだし。

・チャンステーマ祭りは夏休み期間中続くの?
そう言えば、大放出状態だった先週に続いて、今週も負けず得点圏にランナーが出る度にチャンステーマが流れてたけど、これってもしかして夏休み仕様って事で今月一杯でも続ける気ですかね?
ちなみに、先週も今週も新チャンスよりチャンステーマ2の時の時の方が打率が高い感じが。今日もフィリップスの時もチャンス2になって「ひ・ろ・し・ま・ひろしまゴーゴーゴー」の辺りだったし。
まぁ、個人的には新チャンステーマは好きですがね。初代のチャンステーマの流れって感じで。

■おまけ4:今日のラッキーセブン。
今日は阪神戦という事で、両軍共にジェット風船が乱舞してました(´ー`)。







・先週との決定的な違いは、欲しい所で理想的な追加点が入った事。
結局、7回表にまたも追いすがられて3点差とされてしまうものの、8回裏には1死2塁から代打で起用された嶋がタイムリーヒットを放って再び駄目押し。
先週と違う所は、追いつかれても小出しに追加点を奪ってその都度突き放していた所っすかね。
何だかカープらしくない理想的な加点で、いつもこうなら今頃は高田犬ルト…もといヤクルトと互角に3位争いをしてるんデスが(´Д`)。



↑とりあえず、今日は大体全員攻略^^;。

・やっぱり4点差でもギリギリの劇場を見せる男、永川。
そして、最終回はもちろん永川が登場。ライトスタンドからは悲鳴が響いてたけど、まぁ仕方が無い。この時代に生まれたカープファンの宿命だと思えって事で(´Д`)。
…とは言え、3点台前半という永川の防御率を考えたら、一応4点差以上がセーフティリードなので今日は大丈夫かなーとか思っていたら、やっぱりこの男はそんなに甘くは無かったみたいで(´Д`)。



まず先頭の矢野を2−0と追い込みながら、そこから貫禄の四球を与えてしまい(最近はこのパターンが凄く多い)、そこから2アウトまではこぎ着けるものの、代打の桧山にヒットを打たれ、気付けば2死2、3塁となった所で、バッターはこの展開だけは避けなければならなかった鳥谷。
しかし、しつこいけど点差は4点で、ここで3ランを打たれてもまだ1点勝ち越し。いっその事、三振かホームランかで、出来ればタイムリーや満塁にするのだけは避けてくれ…との願いも虚しく、ボール先行で0−3と、そろそろ泣きを入れたくなった所からフルカウントまで持ち直し、最後は大きなレフトフライを打ち上げさせて何とかゲームセット。
失点こそしなかったものの、1打同点って局面を迎えるギリギリの直前まで追い込まれた、普通の投手ならこの点差でここまで観客を不安にさせる事は不可能なレベルの劇場でした(´Д`)。
…つか、ぶっちゃけ先週の金と日に見てる身としては、金本に同点グランドスラムを打たれて延長戦突入ってのは覚悟してしまったし。


                                    ↑9回でも変わらず頑張る人達^^;。

↑まぁでも、何とか勝ち。



・今日は間違いなく助っ人デー。
ともあれ、何とか勝利した今日のヒーローはフィリップス&マクレーンの助っ人コンビ。
ルイスの好投もあって、今日は間違いなく助っ人デーでした。どちらも勝利に貢献しただけじゃなくて、豪快なアーチで破壊力を見せ付けてって所が更に愉快痛快。マクレーンが「阪神を叩きのめしてやれたのが嬉しいね」って言ってたのも、また良し(公式のヒロインのは微妙にニュアンスが違う感じ。ファンのおかげじゃなくて、ファンの望み通りに阪神を倒してやれたのが嬉しいって感じだった)。








ともあれ、開幕と比べると中継ぎ陣が崩壊寸前という事情もあり、今後はどうしても打ち勝っていかないとならないだけに、この2人には頼らざるを得ないんですよね…。
そろそろ来季の契約の事を気にしながらだろうし、頑張ってくださいな(´ー`)。

・今日の石原は少し見直した。
先週もだし、金曜日は相変らずの金本・新井への接待リードを見てダメだこいつと、個人的に最近は失望しか出てこない石原ですが、今日は見直すに値するプレーだったんじゃないかと。
残念ながら新井には1本ヒットを打たれて完封とはいかなかったものの、7回表の鳥谷に打たれた後で尚かつ2死2塁で迎えた金本の打席で見逃し三振を奪って後続を断ったのはお見事でした。
一応反省したのか、それとも去年の配球ノートでも確認したのか、今日のリードはパワーアームばかりだった投手の特性に合わせた攻め主体の配球で、全体的に阪神打線の前に臆することなく正面からぶつかって圧倒していたのがいい感じだったかと。
犠打もきっちりと2つ決められたし、ようやく低迷から抜け出して上り調子って所デスか。
…ちょっと遅いけど、まぁ何とか取り戻して下さいな(´Д`)。Aクラスは無理でも、せめて4位で終えて次こそはって希望を残して終わらないと、来年の観客動員数が危ないし。

・東出と天谷が本来の活躍が出来ていないのがちょっと厳しいかも。
いや、実際には東出も天谷もヒットを打ってるので、ブレーキと呼ぶには失礼なんデスが、ただ各々の打順で求められてる仕事をしていないってのがちょっと気になるというか。
たとえば、天谷は1回裏に東出が出塁、赤松がきっちり送った後の打席であっさりとサードフライを上げて攻撃の流れを途切れさせているし、東出は出塁よりもヒットへのこだわりが見えるのと、代打で出塁した喜田剛や嶋が盗塁死したけど、どちらもエンドランの指示が出てるのにバットに当てられなかった結果だろうし、昔だったら「やる気あんのか?!」と罵声でも浴びてたんだろうなーと。
勿論、毎試合ヒットを 打てるのが打者としてはいいんだろうけど、ただ1番打者、3番打者として求められてる事ってのはもうちょっと自覚して欲しい所ですねぇ(´Д`)。赤松はヒットは少ないけど繋ぎに徹してきっちりと貢献しているって印象はあるんですが。

後は、最近栗原の守備が酷すぎるのも気になりますかね。今日の6回表のタイムリーエラーは栗原じゃなければ即刻懲罰交代させられていてもおかしくないレベルの酷いものだし。
なんつーか、打撃がイマイチ乗り切れないなら、せめてきっちりと守って勝とうぜとは言いたいけど、こういうのは大概にしてセットになってるのが辛い所で(´Д`)。

阪神で言えば、金本とブラゼルが思いっきり足を引っ張ってましたな。鳥谷と新井が復調してるんだから、こういう時こそ4番と5番を入れ替えれば良さそうだけど、まぁ絶対にそれは無いから書いてるんデスけどね(´Д`)。まだ阪神の首脳陣は、新井の帳尻男としての側面を知らないんだろーし。


↑りざると。競り勝ち〜♪

次は8/13の内野自由席予定です。
…でも、何かまた天気が悪そうなのが勘弁してくれというか(;´Д`)。


←残って反省会?
    

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